4月の頭に小学校の入学式がありましたが、その翌日からいまに至るまで学校は休校中です。それまでの幼稚園での生活スタイルとは変わり、自粛のため1日のほとんが家での生活になりました。
もちろん全国的に緊急事態宣言が出ており、どの地域でも子どもたちはそんな生活を送っていると思います。
そんな中、我が家の7歳の息子もモヤモヤした気持ちを抱えているのかどうか・・・家での生活をまずまず楽しんでいるようです。
7歳の息子はシバイヌくん(仮名)といいます。
家で一緒に過ごす時間が増えたことはいいことですが、親にとっても負担となりますし、子どもの心身の状態を不安に思うこともあるのではないでしょうか?
うちのシバイヌくんはといいますと・・9割は家で過ごしています。
ゲームやYouTubeが大好きなシバイヌくんですが、親としてはたっぷりある時間を有効に過ごしたい、と考えました。
そこで学校休校が始まって以降は日々プログラムメニューを組んで一緒に取り組んでいます。
その中でも今回は朝のルーティンとして取り入れたジョギングを紹介したいと思います。
朝のジョギングをはじめたきっかけ
わたしの問題
3月末からわたしの職場は在宅勤務となり、朝から晩までほぼデスクワークになりました。
数日経ったとき、急に足腰が痛くなり、急激に弱っていることに気づきました。(まだ40代ですが・・・)
通勤で歩いていた分、仕事中に動いていた歩数が激減し、これまでぎりぎりで「メタボ気味」をキープしていた身体が本物のメタボに・・・!
そしてシバイヌくんは本来であれば、小学校で体育の授業もあるだろうし、決して広いとは言えないけれど校庭を走り回っていたはずが、急に1日中、家の中で過ごすことになり、大人にはわからないストレス溜め込んだり運動不足になっているのは間違いないです。
ヤバイとわかりつつも、自分に甘えてしまい運動をはじめられない自分に訪れた危機的状況(苦笑)と、シバイヌくんのストレスを打破するため、人の少ない爽やかな朝に一緒にジョギングをしてみよう!と一念発起したのが、はじめたきっかけです。
データからも明らかに
スポーツ庁のホームページに掲載してある「体育・運動能力の調査結果」などは意識して見ていました。子どもの年齢と照らし合わせて、今の状態を把握することも必要です。
はじめる後押しをしてくれたデータを一部抜粋して、紹介しますね。
日常的に運動・スポーツを実施している青少年期の子供の多くは,なんでも最後までやりとげたいと思っている
青少年期(12歳~19歳)に新たに追加した「達成意欲」に関する質問と運動習慣及 び体力・運動能力の関係について分析を行った。図9-2-1(注1)では,青少年期の子供(15歳,18歳)の「達成意欲(なんでも最後まで やりとげたいと思う)の回答状況と体力合計点の関係を示したグラフである。 男女ともに,達成意欲を強くもつ者ほど体力合計点が高い。
スポーツ庁ホームページ統計情報より引用
このスポーツ庁の統計情報は12〜19歳における運動と達成意欲の話ですが、うちのシバイヌくん(7歳)に当てはめてみて考えたときに、運動の嫌な記憶や印象を抱かせないように注意をすれば達成意欲の向上には使えるのではと考えました。
また、兵庫県豊岡市教育委員会の「運動遊びは心も脳も育てる」という実験データはとても参考にしました。PDFの資料になります。
ただのメタボがきっかけだけではないということをデータまで使って正当化した上で、さっそく毎朝はじめたジョギングのやり方について紹介したいと思います。
子どもと一緒に走るジョギングのルール
朝のスタート時間を決める
毎朝7時半に開始することに決めています。
これは仕事の開始時間からの逆算と不規則になりがちな子どもの生活に早起きの習慣をつけるためです。
初めはせっかく在宅勤務で通勤時間がないからゆっくり寝ていたいなと思っていましたが、数日間続けているうちに、朝もスッキリと起きられるようになり身体も朝の運動に受け入れるようになっていました。
朝にジョギングをすることに決めたのは、子どもがまだ小さいので夜は危険という理由からでした。調べていくと、朝に走るという効果は他にもたくさんあるようです。スキー用品で有名なAlpenのサイトにまとめられています。
シバイヌくんは幼稚園の頃から早起きだったため、ここについては、なんてことなかったようです。毎日5時過ぎには起きていますね・・・。
ただ、起きたら朝食までそのままダラダラと過ごしていた時間にジョギングを入れることで、メリハリがつくようになっていると思います。
距離は短めに設定
まず手始めにシバイヌくんと走りはじめた距離は1マイル・・・そう約1.6kmですね。
なぜマイルであえて書いているかは、理由があるので、後述させてください。
話を戻して、1.6kmのジョギングは走り慣れていない7歳にとってはまだ厳しいですかね。シバイヌくんは1kmをジョギングして、残り600メートルは歩くというやり方をしています。
まだ距離は伸ばさずに、この長さに慣れるという段階です。
時間は20分を目安に走り、そして歩きます。
時間設定が長くなると、疲れてダレてくるようです。
ペースも子どもに合わせてゆっくり走るのが理想です。ペース配分を考えていたときにこのようなサイトも参考にしました。
一般社団法人日本スロージョギング協会のホームページです。身体に負担をかけずにジョギングを続けていくために、このようなやり方もあるんですね。スロージョギングという概念を始めてしりました。
何回か走ってみてわかったのは、20分という設定が集中力も続くため事故や怪我にもつながりにくいと判断しました。
これは子どもの基礎体力によってやや差がでるかと思います。
毎日続けることが大切(シバイヌくんがリーダー役)
シバイヌくんをはじめ、子どもは気分屋なので、毎朝状態が違っています。
「今日は行きたくない!」ということもあるでしょう。無理強いしてやらせてもあまり良い効果はでないかなと考えているので、行くことが嫌にならないように気を配っています。
具体的には、走る前に準備体操をしますが、その指示をお願いしてみたり、その日に走るコースを決めてもらったりしています。
自分主導で進められるということに、やる気が出るようです。
ベネッセの教育情報サイトでは子どもが何事も「自分で決める」練習をさせることの有用性が書かれています。わたし自身が子どもにコーチングをする練習にもなります。
ちなみに雨の日はジョギングを嫌いにならないためにも中止にしています。
朝起きて「今日は行きたくない!」という風に思わせないようにすることが大切かと。
ジョギングが終わったら・・・
必ず一緒にシャワーを浴びます。
20分ほどの短い時間ですが、家に着くころには汗がじんわりと出ています。運動の後に浴びるシャワーは気持ち良いと感じてもらいたいという思いと、シャワーまでを朝のルーティンとすることで、その後、気持ちを切り替えて1日を過ごすことができます。
この、運動後にシャワーを浴びる爽快感を感じてもらえれば、お風呂嫌いな子どもの気持ちも次第に変わってくるとのではないでしょうか。
うちのシバイヌくんもお風呂があまり好きではありませんでしたが、朝のスッキリシャワーで、お風呂が嫌ではなくなってきていることは実感できます。
走るだけではない楽しみを作る
シバイヌくんのジョギング用ジャージを揃える
ここは妥協せずに、シバイヌくんの好きなジャージを買ってあげました。とはいえすぐにサイズアウトして着れなくなってしまうので、2000円以内の格安のものですが・・・。
あとはお気に入りの靴を履けば、気分的には盛り上がっているようで、なんの問題もありません。
かけっこで競う
車が来ない真っ直ぐな道をジョギングコース内にいれることで、子どもと競って遊ぶことができます。
ジョギングは長い距離を走ることができないですが、短い距離のかけっこは大好きなようです。子どもは短距離走なイメージですもんね。
コース終盤にある真っ直ぐな道で3本くらい競争することも、このジョギングの日課です。
ちなみに、シバイヌくんにはまだ一度も負けていません。大人気なく結構な本気を出すこともあります(汗)。
ただシバイヌくんの足が日々速くなっていることを感じるので、負けるのも時間の問題か・・・。
歩道橋で階段じゃんけん
たまたま家に戻る直前に歩道橋があるので、階段じゃんけんで勝負をします。パーで勝てば「パイナップル」、グーは「グリコ」のアレです。
これについては残念ながら負け越しています。
まぁ、かけっこと階段じゃんけんのどちらも勝ってしまうと子どものモチベーションも下がるでしょうから・・・あえてですね。。
ゲーム要素、遊びの要素を入れていくことで、毎日続ける目標ができます。
ランニングアプリを使ってみる
「Runkeeper」を使っています。GPSで走行距離や走行経路をデータ化してくれる便利なアプリです。
このアプリの距離表示がマイルなのです。さっきアメリカ人ばりに、走る距離は1マイルと言ったのは、このためです。
まだはじめたばかりなので、1マイルを目安に走るようにしています。あとで一緒にデータを見返すのも楽しいですよね。
Runkeeperのアプリに興味のある方はasicsのサイトに詳しい説明が書かれています。
※普通にアプリの設定のところで距離の単位をマイルからキロメートル表示に変更できますね・・。(汗)アメリカ人ばりにとか書いたのはなんだったのかというね。
ドラクエウォークも楽しむ
ジョギング中にやると危ないので、ウォークモードにして自動でモンスターたちと戦ってもらています。家についてマイレージが増えていたり、レベルが上っていたりすることが嬉しいようです。こういう要素も子どもを飽きさせない、毎日続けていくコツにつながるのかなと思っています。
7歳の子どもに与えるジョギングの影響と効果
足が速くなった
ジョギングで足を動かすようになったという影響と、走ることの楽しさを感じてもらったことが速くなった理由かなと思います。
かけっこで競っていても、日々速くなっていることは実感していますし、本人もその感覚はあるようです。
シバイヌくんから、次は勝てる!という煽りを入れてくるようになりましたから。
体力がついてきた
小学校が休校になり、一番不安に感じていたのは体力。
ただの休みという訳ではなく、外出自粛の休みという状況のため、おうち時間は多くなり、どうしても体力の低下が出てきてしまうと考えていました。
距離や時間は徐々に増やしていくとしても、いまの段階で基礎体力面の向上ができているということは親として安心材料です。
腿の筋肉が発達した
足が速くなったことと体力がついたことに連動しますが、かなり太ももの筋肉が発達してきました。
ふざけあって遊んでいるときに蹴られることがあるのですが、以前に比べて倍は痛くなったので確かだと思います。
感情面の安定
毎朝続けるジョギングを嫌がらなくなったことはメンタルの成長を感じます。朝の時間の過ごし方がひとつのルーティンとして、シバイヌくんの中に根付いてきているのだと思います。
おわりに
ジョギングをはじめて1ヶ月でわかったことは、小学校に通う前に体力面とメンタル面で良い準備になったということ。
最初は特に意識していませんでしたが、身体の成長やメンタルの成長を感じることができています。
小学校前の身体作りとして有意義な時間になったし、わたし自身の健康管理にも役立っています。
子どもと家で過ごすのもマンネリしてきた・・・とか、学校が長期休校で心配・・・という方は、誰でも手軽にはじめることができるジョギングをぜひやってみてください。